坂本コレクションモダンな漆のジュエリー
漆のジュエリーとは あまり聞き馴染みがない方も多いと思いますが、
日本古来の技法で作られたジュエリーがいくつかあります。
漆のジュエリーもいろんな作家さんがいらっしゃいますが
その中で群を抜いて素敵なのが<坂本これくしょん>。
伝統工芸品は 技術は素晴らしいのに
デザインは今ひとつ・・・というブランドが多い中、
坂本これくしょんは モダンで前衛的なデザインが多く、
固定のファンが多いブランド。
私もその一人です。
気付いたらこんなに持っていました
ジュエリーだけでなく、ストールやバッグ、革小物なども展開されており
一つはまると 他のものまで欲しくなっている世界観のブランドです。
この記事を書いた人(プロフィール)
- 名前:ダフネメリア
- 職業:現役の通販バイヤー
- どのくらい:年間600商品仕入れ
- 2002年から20年ほどのベテラン
- プライベートでもジュエリー&ファッション雑貨
セレクトショップを運営中
坂本これくしょん 口コミ(使用感レビュー)
坂本これくしょんで 入門編というか一般的に買いやすいのは漆のジュエリー。
生地は 木でできていて、
この木も 職人による手作業で1つ1つ木片から削り出されて 生み出されたもの。
これにひと塗りひと塗り 漆を塗っては乾かし、
塗り重ね、何層も塗っていくことでコックリと深い色を出していきます。
塗り重ねる工程も 1回2回ではなく、十数工程に及び、
最初は黒漆を塗って のちに赤い漆を重ね、顔料を重ね、仕上げにウレタンコーティング。
こんなに地道な作業で生み出されているなんて知ったら
さらに大切にしたくなるブランドです。
このジュエリーのすごいところは、とにかく 軽いこと。
ピアスは ピアスホールに負担がかからず、非常に軽やか。
ネックレスも コスチュームジュエリーにありがちな 肩こりするような
重さがなく、こちらも 見栄えがするのに軽やか。
木で 作られていて、
塗りを重ねているので 重量としては軽いけど 重厚感がある仕上がり。
だから、年齢を重ねた方がされても貫禄に負けることなく
存在感を発揮します
私はピアス2個、ネックレス2個、革のバッグ2つと名刺ケース、髪飾りを所有。
( ピアスの販売ページ )
名刺ケースや革のバッグは、非常に個性的なので
個性を存分に表現したい方には ぴったりだと思います。
洋服で言うとヨーガンレールとか、イッセミヤケなどが好きな
モード系の方にドンピシャでしょう。
自分で自分を表現するのにファッションがお好きな方には取り入れ易いぶん、
ファッションはわからない、という方には何度が高すぎるかというとそうでもないのが魅力。
パールのピアスのような雰囲気のピアスもあるので、
装いが フォーマルの時でも、エレガントな方にも取り入れられます。
坂本これくしょん デメリット
ないです〜
常設店がないことくらいでしょうけど、
百貨店のポップアップで 年に何回か主たる百貨店にいらっしゃると思うので、
その「時々しか実物が見られない」ことが逆に
いつでも買えるわけではない、見逃せない、みたいな希少性みたいなものを感じ
それもむしろ好感。
坂本これくしょん どんなブランド?
坂本理恵さんが、漆の家・坂本乙蔵商店に生まれました。
当時は 漆の器などいわゆる伝統的工芸品などを作る家だったものの、
理恵さんご本人が ジュエリーがお好きで
コスチュームジュエリーをよくつけていたところ、
ご友人から
「あなた、そんなにジュエリーが好きなら、漆でジュエリーを作ってみたら」
と言われたことがきっかけだそう。
最初は小さな百貨店のポップアップや ギャラリーで
一人で 作品を作って展示をしに行き、
接客、販売をされるところからの いわゆる作家としてのスタート。
結婚してお子さんも生まれてからもずっと続けられ
今では お子さんの代も一緒にデザインなどをされている規模に成長。
旦那様は 工業製品に漆を導入するなど、高級路線のもの作りをされ
奥様の理恵さんは ジュエリーを作るという仕事で続けてこられたそう。
理恵さんのうるしの作品は MOMAのコレクションになるなど、
どんどん 芸術家の路線で進んでいくのですが、
芸術に寄りすぎるのではなく、 自分が身につけたいかどうか、を
基準に ジュエリーやバッグなどを作っているから、
一般小売も同時に成功したのだと思います。
あまりに芸術性が高いと 一般の方には敬遠されがちですが、
それが うまく共存しているブランドです。
実は 名だたる海外のメゾンブランドから
アイコンのバッグの 限定モデルのパーツを 漆で 作る仕事なども
受けており、
一般のお客様の認知より、
ファッション、工芸の世界では 一流の人たち、
プロたちの認知がされているブランドなんです。
海外の人には 日本の良いものといえば URUSHI という認知もあるので、
日本から海外に アピールできる、「良いもの」の代表格として
海外では アピールできるブランドの一つです。
本店へGO
私がお勧めしたいのは坂本これくしょんは、
ぜひ会津若松の本店に行ってみて欲しい、ということ。
本店は、 江戸時代から続く 坂本乙蔵商店の古い蔵をリノベーションした
お店になっていて、
本当に優雅な時間を過ごせます。
あまりにも商品点数が多いので、
「絶対何か買って帰る」という気持ちになりますが、
百貨店のポップアップで 買ったことのある方でも、
ぜひ 会津若松に旅行に行き、本店へ行って欲しい。
東京からであれば、
東京駅→東北新幹線 郡山 乗り換え→ 磐越西線 会津若松駅 →歩いて10分程度
ついでに 温泉に入って一泊しての旅行で企画したら 楽しそう!
おすすめは
9月、稲の収穫前に磐越西線に乗ると、
会津若松に向かう右手の景色が 黄金色に輝いて見えるところ。
田んぼが 実った稲は それはそれはすごい景色です。
目の前にドーンと出てくる磐梯山も壁のように大きくて圧巻で
私は この山を電車から見た時、 あまりに自然が豊かで ほっとしすぎて
泣けてきたのを思い出します。
夏に行くと盆地の会津は猛烈に熱く、
冬に行くとあまりにも雪が深い雪国の様相。
まだ東京では冬前に行きましたが、山には雪がちらほら。
おすすめは 4、5月か 9、10月あたりでしょうか。
ギフトにおすすめ
おしゃれな女性へのプレゼント
非常に取り入れやすいので
真珠のピアスの代わりに 真珠のような輝きの 漆のジュエリーをプレゼントしたり、
自分ではなかなか勇気がいるような 個性的なブローチやリングなどを
差し上げたり、
男性にはカードケースを差し上げるなど、
ギフトとしては かなり幅の広いラインナップがあるので、
どんな方に差し上げるのかによって色々選べます。
ポップアップや 本店に行けば
何かは見つかるのが嬉しいです。
私は 本店で とても美しい花器を母の日に買いました。
ぜひ本店へ行き、 世界観を堪能して
お気に入りの1つを見つけて欲しいと思います。
○ 坂本これくしょん (公式HP)
○ 坂本これくしょん(公式ブログ)
○ 個展スケジュール (公式HP内)
坂本これくしょんがお好きな方は、BUNZABUROもお好きかも。
筆者がお薦めする日本のおすすめファッションブランドランキングでは上位にランクインしている坂本コレクション。
軽いのでシニアの方へのプレゼントに喜んでいただけました。
(体験談)