商品のプロ=バイヤーは、どうやって商品・業界について勉強するのか?

商品を買い付けてくるバイヤーは、その商材のプロでなければなりません。
しかし、
どうやってその商品、商材、業界についての知識を深め、増やしてプロになっていくのでしょうか?

ダフネメリア

いつも勉強するところからです!

今回は、バイヤーがどうやって勉強するのかをまとめてみました。

目次

バイヤーはどうやって勉強するのか?

一番、その商品について詳しい人でないといけないバイヤーは、どうやって商品について勉強するのか?

その勉強方法を見てみましょう。

取引先から教えてもらう

仕入れ先の担当者から何かを仕入れる時、商談の際にわからないことをどんどん質問します。
原始的ですが、それが一番。

私は担当商材を5年ごとに変えているので(異動のため:運営者プロフィール)、
その都度商材を0から勉強し直してきました。

その際にやはり一番よかったのは、担当者から商品や商材、業界のことを教えてもらうこと。


もちろん最初は、そんなことも知らないの?とか
素人なんだってことが相手に伝わると正直に「面倒臭い」とか「何にも知らないんですね」と言われたりもします。

学生でも新社会人でもないので、
都度都度、「知らないので教えてください」という姿勢で教えてもらうことになります。

自分が「知らない」ことを自分でまずは認め、
相手にも「知らない」ことを告白しないといけないというのは、
精神的に結構消耗します。

でも、
そうやって知らないことをちゃんと伝えて、
わからないことを一つ一つ消していくことで、教えてくださった担当者も信頼してくれるようになります。

逆に、こちらが知らないことを笑ったり、馬鹿にしたりしてくるような人は、
覚えておけば良いのです。

困っている時に助けてくれた取引先を、売れるようになってからしっかり育て、大切に売り上げを伸ばして恩返しすれば良いと思います。

取引先の担当者にインタビュー

この仕事は長いんですか?
なぜこの会社に入ったんですか。
どうしてこの業界に興味持ったんですか。

担当者と商談の際に、いろんな話をすると思いますが、
まずは担当してくれる人に興味を持つこと。

すると、
ご自身が、なぜこの仕事をしているのかを教えてくれます。

そこに、その会社の良さや、業界の面白さ、商材の魅力などを知る手がかりがあります。

また、それを聞かれた担当者も、どんどんいろんなことを教えてくれるようになります。

自分に興味を持ってくれる人のことを、邪険にはしないものです。

取引先の会社・工場見学をさせてもらう

相手の会社が何をして、どんな商売をしているのかは、相手の会社に行けば大体見えます。
会社の雰囲気、会社の歴史の書かれた部屋、工場、営業所の様子、など。

結構取引先の会社の中にあるルールなどは面白いです。
例えば・・・真珠の会社は朝早く、夕方早めに終わるなど。

その業界のルールが、私たちからしたら面白くおみえることはたくさんあります。
そういうルールが、なぜ存在するのかも興味持って聞いてみると、面白い発見があるとおもいます。

取引先から教本をもらったり

営業さんに、なぜなぜ攻撃をすると、そのうち
この本読んだら面白いかもしれませんよ、と本や商材に関する資格の教本、勉強になりそうな本などを貸してくださったり
することがあります。

そういうのは片っ端から読んでいきましょう。

私はあまり質問攻めにしてみたら、「この本を差し上げます」と、教本をいただいたりしました。
ワシントン条約などに関係するクロコダイルについての教本です。
輸入業務に必要な知識が書かれているので、税関の方が読む本ですよ、と。

こうして少しづつ、いろんな知識や勉強方法を教えてくださり、和達たちの知識を増やす手伝いをしてくださります。

セミナー・勉強会を探して行ってみる

例えばこうして教本をいただいたりしてみると、今度は、勉強会を協会がやるらしいですけど、行ってみたらどうですか?
と教えてくださることが。

一日無料から数千円で受けられるものです。
こういうのも、一つ一つ受けていきます。

その協会の資格を取る

営業さんに話を聞きまくり、質問していると、
向こうは嫌がるどころか、よく教えれてくれます。

そのうち、言われるようになります、

「詳しくなったねえ」と。

ある程度知識が溜まってきた時に、
「その知識で資格試験を受けたら、一番下のランクだなら普通に受かるよ」と言われたことがあるので、
受けてみたら、受かりました!

その資格は、真珠検定でした。
検定を受けるのに少し座学などで話を聞いて補強するべき知識もあります。

こうして、資格試験を受けたり、講習会に行けば取れるものなども活用していきます。

資格マニア、というわけではありませんが
勉強した結果取れると嬉しいものです。

仕入れの際に、都度都度教えてもらう

ある程度こうして詳しくなっていきながら、
それでもわからないことがあれば都度つどききます。

それぞれの取引先は私の先生なんだ、というつもりで常に「教えてください」という態度でいくと、
良いことしかありません。

プレゼン、ミーティング、後輩に教えるなどでアウトプット

ここまで知識が溜まっていくと、
今度は逆に後輩や社内のチームにプレゼンするときに、
かつての自分がそうだったように、その商材を全く知らない状態の子に遭遇します。
そして、商品を説明することになります。

素人に説明する時ほど、
かつての私がどうやって理解したか、と思い出し、頭を整理する良い機会です。

理解してもらう、買いたいと思ってもらう、がゴールですから、
いかにわかりやすく伝えるか、を考えると蓄えた知識の整理と定着にとても有効です。

私はプレゼンシートを書くときが一番知識の総まとめに役立ちました。
そのプレゼンシートのようなものが、このサイトで紹介している商品のレビューなのですが・・。

書いてみると、どのあたりの知識が甘いのか、曖昧か復習にもなります。

知った情報で行動してみる

金の相場、プラチナ相場、などが存在することを知らなかった私は、そこから金やプラチナの相場を調べてみることに。
株のように金の世界もあるんだと思いそこから金やプラチナの相場を調べるように。
その後の資産運用に抵抗がなくなったきっかけの一つになりました。

また、クロコダイルの革は、食肉の副産物であることを知り、クロコダイルを食べにも行ってみました。
すると、思いの外出てきた手が小さく、すると全長何センチ?ということは、小さい革しか取れない、ということは、小さなお財布に使うサイズ?など、体験すると具体的に商品のことがより考えやすくなりました。

市場に出向いて、同業のお店や商品、接客を体験する

机上の知識をありったけためると同時進行すると良いのが、
市場に行き、何がいくらで販売されているのかを見て歩くこと。

そしてどうやって接客されるのかも体験すると良いと思います。
そのうち、販売員よりも詳しくなっていたり、
販売員の間違った知識に気づいたりすることに気づく日が来ます。

私はセレクトショップに並んでいる2種類のピアスの値札が、逆についていることに気づけた時自分の知識に
感動したことをよく覚えています。

自分でも買い物をしてみる

知識を溜め続けると、

お値打ちの商品などがわかるようになります。

また、自分で欲しくなったらいくらならその商材にお金を出せるのか、自分を観察してみると良いでしょう。

私よく、洗剤の安い・高い、ジュエリーの買える価格帯はいくらなのか、など
お店に行って自分の買い物を観察して、その値頃感を身につけていました。

ピアスは流石に10万以下までしか買えないとか、
いやいやバッグなら20万以下までならとか、そういう商材による価格感を身につけていくと、
自分で売ろうとする商品の値付けに役立ちます。

それぞれの商材に役立ちそうな勉強とは

バイヤーには、取得必須の資格などがありません。
誰でもなれる職種です。

また、小売店やセレクトショップなどのバイヤーなら買ってくるだけなので
特に知識などは不要です。

しかし、テレビ通販や卸などのバイヤーの場合には、商品企画からすることになるので、
商材に関してはデザイナーや素材、成分については勉強すると仕事がしやすくなるでしょう。

ジュエリー:GIA、真珠検定
化粧品:化粧品成分、薬機法
食べ物のバイヤー:レシピなど考えられるような料理の趣味
アパレル:洋服のデザイナーの勉強

以上、簡単ですがバイヤーの勉強の仕方でした。

勉強することが好きな人であれば、この仕事は楽しめると思いますが、向いているのはどんな人か
ご参照くださいませ。

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