バイヤーになるには何が必要か?バイヤーになった私の体験談


一般的にはニッチと思われる職業ですが、なりたいという方へ。

今回は、この職業に就きたい方が、
<どうやったらなれるのか>を私の経験談をお話しします。

結論:バイヤーになるには、経験が必要。

・完全未経験者は「アシスタントバイヤー」からバイヤーを目指すべし。

・個人でバイヤーを数年経験し、企業のバイヤーに転職する

この2択です。

順番に見てみましょう!

この記事を書いた人(プロフィール)

  1. 名前:ダフネメリア
  2. 職業:現役の通販バイヤー
  3. どのくらい:年間600商品仕入れ
  4. 2002年から20年ほどのベテラン
  5. プライベートでもジュエリー&ファッション雑貨
    セレクトショップを運営中
目次

未経験者がバイヤーになるには

新卒でバイヤーになることは滅多にありません。

新卒で就職するにしても、転職するにしても、

まずは小売店を展開している本社に勤務し、

・商品部の配属になること

・アシスタントバイヤーになること


バイヤーになりたい場合には、小売経験がないとダメなところもあるので、

接客したこと、小売店で働いとことがあると良いでしょう。

それは、アルバイトでも良いと思います。

バイヤーに必要な経験とは

バイヤーの場合

基本的には前職でバイヤーだったかどうか、が問われます。

経験者の転職が圧倒的に多いし、有利です。



どんな業態のバイヤーだったのか、が問われます。

誌面通販のバイヤー、テレビ通販のバイヤー、ネット通販のバイヤー、

小売店、メーカーのバイヤーなど。

まずはアシスタントバイヤーからバイヤーになった経験があるとベストです。

未経験なら、「アシスタントバイヤー」の求人を探すと良いでしょう。

アシスタントバイヤーになるには

転職サイトで「バイヤー・マーチャンダイザー」を探します。

そして、面接ではかならず「経験者かどうか」を聞かれます。



経験者しか取らないんです、

即戦力になる人を欲しがっているんです、とほぼ確実に言われるでしょう。



しかし、
今まで経験がない人には絶対にチャンスがないのかというとそんなことはありません。



先ほども書いた通り、ネットショップの経験も0カウントにはならないはずです。

その経験を伝えることと、


初めは「アシスタントバイヤー」からの採用であれば、意外と採用の枠はあります。



バイヤーになるまでに、

バイヤーについて勉強しながらポテンシャルがあるかどうか何年か見る期間ということになり、

すぐにバイヤーに登用されるかは約束してくれないでしょう。



アシスタントなんて嫌だと思われるかもしれませんが、

今にして思えば、

バイヤーはそれぞれ腕の見せ所を人に教えたくないに決まっているので、

いろんなバイヤーについて商談を見せてもらえたり、

何をしているのかを見られる立場にいられるというのは

かなり貴重なことです。



ものすごく売るバイヤーのアシスタントになり、

どんなことをしているのか、技を盗めるなら盗めるわけですから、貴重な体験ができます。


ネットのバイヤーの場合

ネット(EC)のバイヤーを募集している会社もかなり増えました。

基本的には、バイヤーという職種は、ネットでも、実店舗でも、メーカー、卸でも

業態問わず、窓口は同じだと思います。



ネットのバイヤーになりたい場合には、

「ネットショップをやったことのあるひと」が優遇されると思います。


すぐに戦力になるからです。


そのため、

個人でネットショップを開いてみるなどして、

店舗運営経験があることをアピールすると一歩有利かもしれません。



筆者は通販の会社に入る時に、

大学卒業から30歳くらいまで自分で運営していたネットショップのURL

担当の方にお伝えしました。(バイヤーになるまで


今にして思えば、
TOPページなどを紙に印刷して当日持って行けばよかったです。


もっと話を膨らませることができ、

面接の場でも印象に残せるかなと思います。



ただ、ネットショップと言っても、

メルカリなどの不用品などを販売してきた、というのではなく、

仕入れをし、
お客様からの質問に答え、納品してお金に変え、
返品の対応をし、
出荷や配送にどれだけの人件費やコストが掛かるのかを理解し、
売れない商品の在庫を抱え、
それらを処分しながら次の仕入れ代を捻出した経験の有無、を言っています。


この経験の有無があるかどうかでだいぶ変わってくると思います。

資格は必要か?

バイヤーには、必須資格はありません。「誰でもできる」職種です。


買い物が趣味の人もいますので、

誰でもできることを仕事にするわけですから、倍率は高いです。



お洋服が好きな方なら、
ファッションセンスなどを面接の場でもアピールできた方が印象に残ると思います。


強いて言うなら、

中小企業診断士という国家資格などがあると、箔は着き、

「きちんと勉強して来たんだな」という印象を持ってもらえるかもしれません。



というのもこの資格はかなりの難関資格なのに、

この資格があるからといってご飯が食べられるようなものでもないのです。

なので、逆に目立つことはできるかもしれません。

バイヤーに英語は必要か

アパレル、ジュエリーなどファッション系なら英語が話せた方が良いかもしれません。

こちらについては、別記事にてまとめてみました
(私がしていた勉強の方法もご紹介しています。)


海外の展示会が多いので、

海外のメーカーさんとやり取りをするのに、わざわざ通訳を雇うより

直接話した方がコミュニケーションがとりやすいからです。



小売店のコスメのバイヤーはほぼ海外からの買い付けも薬機法などがあり輸入はそんなに頻繁にはしないので
輸入元にでも勤めない限りいらないと思います。
(国内のセレクトショップとかでは不要かと)

輸入元の会社(小売店に卸をする会社)は海外営業部の輸入の部署であれば、
必要です。

ただ、そのチームとバイヤーのチームが別部隊であることもあるので、
これは会社の体制によります。


展示会は国内も海外もあるので、
わざわざ海外に買い付けに行く規模のお店のバイヤーなら、
話せるのに越したことはないでしょう。


ただ、なくてもなんとかなります。
流暢に完璧な英語じゃなくても、勉強しながら話せば良いのです。
そういうハートの強さがある方なら、今現在英語が話せていなくても
やっていけるはずです。

バイヤーの種類

売り場の種類ごとに、バイヤーの種類があります。
会社の方針にもよりますが、
洋服作りを学んできた方、デザイナー経験のある人や、趣味で洋服を作れるなどの人は、
アパレルのバイヤーになりやすいかもしれません。

ジュエリーも、石の知識(資格保有者)であったり、ハイジュエリーのデザイナーで製図がひければバイヤーにもなりやすいでしょう。

ものづくりの背景を知っていて、その経験がある人は、
そのジャンルでバイヤーになりやすいです。

生産管理をしてきたメーカーの方なども、バイヤーになりやすいです。

セレクトショップのバイヤー、大きな会社のバイヤー

セレクトショップや、街の小さな個人オーナーがバイヤーのような会社では
そのオーナーのアシスタントをする形で採用があるかもしれません。

このくらいの規模感であれば
一つの品番を、10個以内の少ない発注のことが多いようです。

全国展開していたり、
店舗数がいくつかあるような小売店を展開している会社のバイヤーであれば、
その店舗分まとめて買ってくることになります。
コンテナ一本分買ってきて、それを全国の店舗に振り分ける、というバイヤーもいます。

また、問屋さんや大手の通販のバイヤーであれば、
一度の発注の額がかなり大きいので、1品番、数千万円、数億円くらいの発注も普通です。

まとめ

バイヤーというのは、
知らない人には全く聞いたことのない職業かもしれませんが、
特にアパレルなどでは花形の職種です。

やってみたいならかなり気力も体力も要りますし、
精神的にタフな人が向いていると思いますが、
今このページを読んでくださっているような
バイヤーに興味がある方は、一度面接などを受けてみると良いかもしれません。

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