バイヤーになるまで 後編

最初の買い付けを失敗でスタート。
図らずも私はネットでもお店を出し、販売することに。

2002の最初の買い付けで 
ネットショップのバイヤーになって苦難が続きます。

目次

未経験の個人、ネットショップを運営スタート

最初のオーダーから失敗でスタート。
しかし運よくヤフオクで割とよく売れたので、店舗にしてみたものの、当時の私はガラケーを所有し、
パソコンも苦手。

ただ、周りの友人に聞きながら進め、気合と根性で乗り切りました。若さですね。

最初は7つのネックレスしか商品がないネットショップでスタート。
買い物かごをつけ、写真をガラケーでとり、着用写真を載せてページを作ってアップ。

しかし、全然お客さんが来ない。
そこで 「検索エンジン」というものにショップを登録し、
検索エンジンのバナー広告というものを 1枠3000円〜買ってみることに。

キャプションとかキャッチコピーをつけて
「見たい」と思われる文言などを、雑誌の表紙をひたすら見るために本屋に行き、見て勉強。

「どんな人が」 私のネックレスのページにたどり着いて欲しいのか考える

これを考えだすと、商品はどんな人に買ってもらいたいのか、初めてターゲットをイメージするようになりました。

誰が、どんな洋服に、いつこれをつけていくんだろう?
そういう人は、どんなキーワードを見せたらクリックしてくれるんだろう?
そう考えながら トライ&エラーを繰り返し、自分のお店に人が来るようにアクセスを集める工夫を始めました。

いわゆるSEO対策ですね。
そこで、大手の楽天市場に出店すれば、より見つけてもらえるのではないか、と個人で出店を決意。

当時1ドル以下で買ってきたものを 3000円以上で販売しているわけですから、
ヤフオクで何本か売っただけで日本円はたまっていたので、
家賃やバナー広告にあててコツコツと売り上げを伸ばしました。

いつの間にかネット(EC)のバイヤーになった

こうして楽天にお店を出してみると7商品だけではお店が成り立たないことに気づきます。

でも、私にはお金がない。

そこで、3000円シリーズが買いやすく見えるために
引き立て役の商品があれば、もっと売れやすくなるのでは。と、
10000円前後の商品を仕入れてみることにしました。

委託、という商品を預かって売れたらお支払いをするお取引の方法があることを知り、
私のお店に商品をあづけてくれる作家さんを探し、
コツコツと商品を集め、販売してお金にかえる。

こうして、最も利益を生む3000円のシリーズの引き立て役になるための商品を集め続けた結果、
セレクトショップができていきました。

それが、楽天に最初出店していた daphne(ダフネ)です。(今ではbaseに移転、ダフネメリアに店名も変更)

転職

2008年にリーマンショックがやってきて、
ファッション雑貨屋 ジュエリーなど、生活には不要なジャンルは軒並み売り上げが悪い時代が
突然やってきました。
この時の景気にやはりdaphne(ダフネ)も左右され、半年くらいは売り上げがものすごく悪くなりました。

こんな社会の動きで売り上げが変わってしまうのね、と
ひしひしと景気の悪さを売り上げの悪さで噛み締めてみて、とても将来が不安に。

そこで、
ネットでの販売のダフネというプロジェクトは家族に譲り、
私は別の会社に転職をしてスキルを上げて、追々自分の立ち上げたダフネに戻ればいい、と思うように。

一人で 試行錯誤しながら作り上げたダフネを手放すのは非常に残念でしたが、
私は私で 新しいスキルを身につけるため、と不景気で足元のお給料を稼ぐため、
同じ通販の業界で バイヤー職で転職できるところを探し、現在の小売通販の会社に
バイヤーとして転職。

自分が立ち上げたダフネというネットショップを転職先の人事の方に自己紹介として見ていただけるよう、
履歴書に記載。

どんな感性を持ってジュエリーの買い付けをしていたのかの自己紹介をしながら転職活動をしました。
モデルさんやライターさんが、ご自身の作品ブックを見てもらうために用意するように、
今までどんな買い付けをしていたのかがわかるような形で残しておくと、
転職の役には立つのかもしれません。

どうやって個人でバイヤーになったのか (まとめ)

バイヤーは、自分で商品を仕入れ、自分のお店を作り、そこで 販売した実績があれば
バイヤーとして実績を挙げたことになります。

私はこうしてネットの店舗を2002年から2008年まで担当し、
その後このネットの業務は家族に任せ、
大手の通販の会社に この経験をそのまま面接で話した結果、
バイヤーとして働くことになりました。

現在、メルカリやミンネ、ベースなどでお店を持っている人は、
もうその時点でバイヤー。

私の時はネットショップなんて 怪しい、と
ほとんど相手にしてもらえなかったので
有名なブランドなどを仕入れるのは難しかったのですが、

こうして誰もネットショップを作らなかった時代(2000年台前半)に
挑戦した時には
周りには競合があまりいませんでした。

2000年代と今では、ネットショップの勝ち残りかた、
実績の作り方はだいぶ違うと思うけど、
キャリアのスタートは意外と自分で作れるものなんだな、というのが正直な感想。

バイヤーになりたいという人は、
最初から 規模の大きな店舗のバイヤーになるところから目指さずに
とにかく 小さくてもいいから 「仕入れて月に¥○○ 販売した」、
という実績作りから始めたらいいのではないかと思います。

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