シャスール(鍋)口コミ原産国フランスのホーロー鍋の魅力
食文化の国フランスで企画し、生産までフランスでされる、丁寧に作られる鍋。
4大鋳物琺瑯鍋の中で最も地味なシャスールの魅力を徹底解説。
シャスールと他の3ブランドの違いを解説。
この記事を書いた人(プロフィール)
- 名前:ダフネメリア
- 職業:現役の通販バイヤー
- どのくらい:年間600商品仕入れ
- 2002年から20年ほどのベテラン
- プライベートでもジュエリー&ファッション雑貨
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シャスール 鍋 口コミ
(使用感レビュー)
見た目に素敵でお洒落。
テンションがあがり
料理好きになったかのような錯覚に陥りました。
洗って野菜を切り、水気がついたまま
塩と料理酒を少し加え、
5分で中火を止め、あとは蒸らし(放置)。
料理とは言えないようなこの工程だけで、
しっかりと蒸し野菜サラダが作れました。
鋳物琺瑯鍋は、煮込み料理しか作れないわけではなく、
煮込みが得意な鍋。
余熱で温めてじっくり低温料理したい方に
おすすめ。
私は野菜が足りない自覚があるので、
米はお昼まで、夜は蒸し野菜をメインにすると決めています。
簡単に作れるというのが、かなり大きいです。
働いている人にとって
簡単に作れるというのは大きなポイント。
シャスールは料理している感じと、簡単な料理もできることと、
白米も炊けたり、
年末のふるさと納税の鍋料理が、
素敵に見えたりするマジックが。
テーブルが華やかになるので気に入っています。
私が持っているのは
20センチのローキャセロール、と
22センチのラウンドキャセロール。
使い勝手が良いのはローキャセ。
テーブルに乗せても
鍋料理をつつきやすい。
今日だけの分を作りたいときは
20センチがよく、
一方22センチのラウンドキャセロールは
しっかりと量が作れるので
一回で3日分くらい作るときに使用。
ラウンドキャセロールと、ローキャセロールの深さの違いと、
それぞれの直径の違いをうまく使っています。
シャスール 鍋 デメリット
見た目に心が躍る鋳物ホーロー鍋。
しかし、実は結構デメリットがあります。
1.鍋そのものが重い
鉄の塊ですから、重いんです。
金属そのものです。
そこに、お鍋の中身があるので、出来立ては持ち上げられないほどの重さに。
高齢で手や指の握る力が弱い方には、取回しが難しいかも。
2.冷蔵庫から出してすぐに火にかけられない
冷蔵庫から出してすぐの、冷たい鍋をそのまま火にかけては行けません。
温度の急な変化に対応できないのです。
常温に戻してから火にかけましょう。
3.強火は使えない
使える火加減は、中火まで。
強火が使えません。
穂先が当たるくらいまでの強さが限度です。
ゆっくり気長に火にかけられる人じゃないと、イライラすることでしょう。
炒め物にも不向き。
炒め物がしたい方には、WOLL(ヴォル)のフライパンがおすすめ。
4.焦げ付くと重曹での手入れ
(面倒臭い)
鍋でご飯を炊いて少しでも焦がすと、重曹の出番。
重曹をたっぷり振りかけて水で煮て少しおくと、焦げが落としやすくなります。
でも、一度でも焦がすと、結構テンションも下がります。
5.落とすと割れる
表面はガラスコーティングなので、なんと落とすとガラスのコーティングが割れるんですよね。
私は引っ越しの際に、割れてしまった。
ショックでした・・・
ホーロー鍋が割れる理由を別途ご説明します
6.空焚き 絶対NG
とにかく、火はゆっくりじわじわ。
そして、中身が何も入っていないと、高温になりやすいんす。
そのため、急に温度が上がるのを防ぐため、必ず食材や水分が必要です。
このブログで 一番 こんなにデメリット書いたかも!
でも、 そうなんです。
でもこれは、鋳物琺瑯鍋全般のデメリット、であり、
シャスールのデメリットじゃないですね。
鋳物琺瑯鍋はとても不便。そして 手が掛かる。
正直なことを言いますと、鋳物琺瑯鍋は全般的に、初心者向きの鍋ではありません。
私も一つ目の鍋は焦がして重曹でお手入れしたし、
引越しの時に欠けてしまいました。
琺瑯鍋はまあまあ腕のある方や料理が趣味の方が、
さらに扱いの大変さも含めて料理を楽しむために使うお鍋だと思います。
だからこそ、愛着が湧くのかもしれません。
キッチンにも華やかさが生まれ、ご自宅に人を招いたときお料理好きの人に見えます。
私自身は、気を使う鍋とは知らず
なんとなく、所有欲を満たしたくなるお鍋感に負けて手に入れた感があります。
まとめると、
シャスールのデメリット、というのではなく鋳物琺瑯鍋のデメリットです。
上記の事項が気にならなければ、
シャスール含む4大ブランドは全て使いこなせると思います。
4大鋳物琺瑯鍋の中で、
シャスールだけに限ったデメリットは、私は見当たりませんでした。
ここまで読んで、
「鋳物琺瑯鍋(ホーロー鍋)」は使いこなせなそう、
と思う方には、
クリステルがおすすめです。
鋳物琺瑯鍋ってそんなもんよ。
それを知った上でシャスールに注目しているのよ、という方は「通」!
おそらく、お料理上級者で、琺瑯鍋をある程度使い慣れた方ですよね?
ここから「シャスールの魅力」をお伝えいたします。
”シャスール” 鍋 とは?
シャスールは 食文化の国フランスで作られる 鍋の老舗 鍋メーカーです。
鍋以外の商品は、フライパンや鍋敷き、レードルなどくらい。
本社はフランスにあり、生産もフランス国内で行われています。
4大鋳物琺瑯鍋ブランドのうち、フランスで生産までされているのは、
おそらくこのシャスールだけ。
他のストウブもル・クルーゼも、私が知る限りでは原産国はフランスではないようです。
良い鍋ほど 重いといわれますが シャスールも重い。
鋳物琺瑯鍋はなぜこんなに重いのかというと、「鉄そのものだから」。
シャスールは実はもともと<薪ストーブ>を作っていたメーカーでした。
つまり、
<いかに 火の熱を蓄熱し、温めるか>
の研究をしてきたメーカーが作る鍋なのです。
中の食材を、いかに温めるのか?
どうやって蓄熱するか?
中の食材にどのように熱を伝えると、どんなことが起こるのか?
といったことを研究。
フランスという、食文化の国で作られる鍋なので
鍋への合格ラインのハードルが高い!
国民も、プロも求めるレベル感が違うと思います。
鋳物琺瑯鍋といえば、有名どころで言うと 「ル・クルーゼ」、「ストーブ」。
この二大ブランドと肩を並べるのがブランドとしては無名なものの、
実力は肩を並べる「シャスール」です。
シャスールと
他の鋳物琺瑯鍋の違い
鋳物放浪鍋を探している人は、
ル・クルーゼ、ストウブ、バーミキュラとシャスールの4つで
その違いがわからないと思いますので、
シャスールとの違いを解説。
ル・クルーゼとシャスールの違い
類似点:鋳物琺瑯鍋
相違点:生産国はおそらくフランスではない・陶器などまで幅広く展開・ブランド力あり
日本で最も有名なものは、ハウスのバーモントカレーの CM で使われていたところから
ブームとなったル・クルーゼ 。
生産は型やアイテムにより、一部中国の物もあるようです。
HPを見てみたけれど琺瑯鍋の商品詳細ページには特に生産国についての記載は
見つけられませんでした。
私が見た限りでは、
HPでは 原産国、確認できず・・・(原産国が明示されていない。これは私は嫌ですね)
本社がフランスにあるのであれば、
同じフランス国内に工場があった方が、物づくりの品質の管理はしやすいはず。
鋳物琺瑯鍋として有名ではあるものの、
物づくりに手抜きのない やはり 食文化の国フランスで 本国管理のもと、
厳しくクオリティコントロールがしっかりとされた ブランドが個人的は安心。
確かに ブランドの発祥はフランスだけど、
今現在どの国で どんなクオリティコントロールをしているのか
商品販売ページなどに明記していない姿勢は 私は好きじゃないな・・。
この点で、見た目がよく似たシャスールはフランス製。
ストウブとシャスールの違い
類似点:鋳物琺瑯鍋
相違点:生産国はおそらくフランスではない・色はメンズより(かっこいい)・更に重い
これもシャスールやル・クルーゼと同じで びっくりするくらい重い鍋。
男性ファンや無骨なデザインが好きな方、プロのシェフからの人気が高い。
たっぷりと鉄を使った鋳物ほうろう鍋の中では 最も料理人に使われる確率が高いブランドです。
見た目もプロっぽいのでかっこいいんですけど、可愛らしい色の展開はなく
かっこいいものが好きな方には良いのかも。
そして これもHPを見るに生産国フランスの「明記なし」。(私は見つけられませんでした。)
「フランスの伝統的手法で作られた」とはあるけど、
フランスの伝統的手法で中国で作ってるのかしら。
なぜ明記しないのかは不明ですけど
原産国は見えるところに記載すべきだと思うので
筆者はそういう部分が好きじゃないです。
バーミキュラとシャスールの違い
類似点:鋳物放浪鍋・クラフトマンシップな考え方
相違点:日本製・蓋の仕様・色展開・入手しにくい(数ヶ月待ち)
これは 売り方がとてもうまいなあという印象。私の憧れです。いつか欲しい!
このブランド、最初鋳物琺瑯鍋が有名になったけど
その後 いろんなシリーズを出していて、
琺瑯鍋専門ブランドじゃないんですね。
素敵なライフスタイルブランドなんだと思います。
そして 企業理念として
<日本製でしっかり丁寧に作っている>と掲げています。
こういうところで
コアなファンがついて 高価にもかかわらず 予約は何ヶ月待ち、という状況に
なるんでしょうね。
丁寧な日本製の手仕事こだわる人は好きかも。
私はこういう企業理念、とても尊敬です。
そして特筆すべきは色。
パールっぽい見た目で、淡く素敵な色だしが本当にいい。
デザインの美しさに一目惚れの人も多いようです。
バーミキュラはもの作りにしっかりとした<正直さ>と<理念>があります。
筆者の尊敬する憧れのブランド。
鋳物琺瑯鍋としての物づくりについては
シャスール、バーミキュラが個人的に好き。
フランス製がよければ シャスールを。
日本製が良ければ バーミキュラがおすすめ。
バーミキュラ代官山
路面店もスタイリッシュで本当にかっこよかった。
鋳物琺瑯鍋(ホーロー鍋)はどんな人におすすめ?
以上のことから、
鋳物琺瑯鍋(ホウロウ鍋)は、ブランドによって少しターゲットが異なります。
・ル・クルーゼ:ミーハーな人・ブランド好きな人
・ストウブ:料理が趣味なお洒落な男性、シェフ
・バーミキュラ:このブランドのファン、何ヶ月も待てる人
・シャスール:匠の技とか職人技とか、丁寧なものづくりが好きな人
そして、4つの鋳物琺瑯鍋に共通して言えることは、
<料理初心者向きではない>っていうこと。
この鍋はある程度お料理をする腕のある方向きの鍋です。
主婦で、お料理が趣味の方には、おすすめです。
そして、そういう方には是非、これらのお鍋でご飯を炊くと、玄米も美味しく炊けます。
シャスールは誰が持つべき鍋なのか
シャスールは、お料理上級者におすすめのお鍋です。
派手さよりも実力重視、着実、
奥ゆかしい、正直な物作りが好きで、野菜を美味しくいただきたい方におすすめなブランド。
野菜の旨味を引き出す”蒸し炒めの調理”を推奨する
料理研究家の若林先生のファンの方は、
シャスールが絶対お好きだと思います。
また、
工芸品とか、丁寧な暮らしが好きな方、良いものなら高くても買う方向けです。
無農薬の野菜とか、ミニマリスト、良いものを丁寧に長く使う人。
お料理が上手(好き)で
丁寧においしいものを作ることが好きな人へ。
鋳物琺瑯鍋をあげようとしたとき、
上記のターゲットをイメージできれば◎。
料理好きな方に職場の複数の人から割り勘してプレゼントとか。
料理を頑張っている家族へ鍋を高級なものにバージョンアップとか。
50代くらいまでの女性におすすめ。
シニアになると、
重い鍋は嫌だとか、既にもう持っているとかあるかも。
料理初心者は焦がしたりしそうです。
焦がすと、
重曹で手入れすることになるので手に負えず料理が嫌いになるかも。
ある程度料理する方に贈ったほうが良さそうです。
フランスで生まれ、生産もフランス が好きなら、
鉄の塊なので重いですが、シャスール おすすめ。
料理初心者におすすめの鍋とは
本記事では
鋳物琺瑯鍋ブランド、シャスールはお料理上級者向け、として紹介してきました。
それでは、お料理上級者ではない方におすすめの鍋とはなんでしょうか?
重い鍋が 嫌だわ、という方には同じくフランスで生産されている、クリステルがおすすめ。
軽さ、収納性が秀逸で 見た目に美しいスタイリッシュなお鍋。
こちらは 料理初心者へのプレゼントにも向いています。
初心者からプロまで幅広く使える、フランスでは嫁入り道具として持たせる家庭もあると聞いたことがあります。
こちらは私の手持ちの鍋で毎日使うなべなので、圧倒的におすすめです。
そしてまだまだ他のおすすめ鍋について知りたい方は、
他に5商品お勧めがございますので、ぜひ合わせてご参照くださいませ。