コロナ禍で加速したことといえば、 展示会のオンライン化。
今回は 筆者が見に行ったオンライン展示会をいくつかご紹介。
バイヤーは無料でいけます。ブランドの出店は有料。
一般の方は入れないのですが、時々 一般開放するものもあるので、追って特集します。
この記事を書いた人(プロフィール)

- 名前:ダフネメリア
- 職業:現役のバイヤー
- どのくらい:年間600商品仕入れ
- 2002年から20年ほどのベテラン
オンライン展示会:ROOMS (ルームス)オンライン
「オンラインショールーム」 という名前のオンラインでのブランド紹介。
セレクトショップのバイヤーならおそらく必ず行くであろう、ファッション系展示会の最も大きい展示会、ROOMS がオンラインで展開している。
リアルで観にいけないけど、新しいブランドを見つけたい、、という今期にはぴったりだったかも。
しかし、まだまだ 登録ブランド数は少ない印象。
逆に言うなら、 登録者数が少ないので、全てに目を通すことができます。
365日、24時間 いつでも ご自宅からでも 登録ブランドを見ることができるというサービスで
ブランドが掲載の依頼をして、オーディションなどの選考を経て、
掲載してもらえるよう。
筆者も実は ジュエリーブランドを持っているので 登録するにはどのくらいの費用がかかるのかしら、、と調べてみたところ、
掲載は「 3ヶ月の掲載で 15万」。
3ヶ月しか掲載されないし、まだ サービスも始まったばかりなのに15万も取られるのか・・・というのが、私がブランド側である場合の感想か。
バイヤーとしてみれば、
3ヶ月で 内容が入れ替わる上、その期間での登録ブランド数がまだ 全然少ないので、
定期的に見てみようかなという 気にはなるのかも。
実際私も、ファッション雑貨のブランド、何かめぼしいブランドはないかしら・・・と
もう少し ブランドを見てみようかな、と探す気になったので、
コンテンツとしては今後登録ブランド数が伸びれば、
このオンラインショールームも機能するのかな、という期待ができたかも。
ただ、 登録に3ヶ月のみで15万という金額は
実際ブランド側にして 登録の費用対効果がどれほどのものなのかは、
この期間中に登録したブランドに、「何社のバイヤーとアポが取れたのか」を聞いてみたい気もする。
まだまだ駆け出しのサービスの気はするが、
とにかく バイヤーに見て欲しい、目立ちたい、というブランドには おすすめかもしれない。
オンライン展示会:Montage (モンタージュ) オンライン
こちらは ファッション雑貨、インテリア雑貨の展示会モンタージュによる
オンライン展示会もスタート。
展示会そのものは10月の開催で 3日間だけど、
オンラインは直近で言うと 2月1日〜 7月31日まで開催。半年間、掲載されている模様。
次回の募集要項などは掲載されていないので、
現在掲載されている7月末までの分が終わってから、8月以降の募集概要を観られるのかしら。
閲覧したところ、半年の開催にしては 掲載数が数えるほどしかないので、
掲載ブランドは目立つことがでいるけど バイヤーは 「これから増えるんだろうな」と期待して待つ、という感じか。
私としても、これで 登録数が莫大で 素敵なブランドを探すのに苦労するくらいの掲載量であれば
見るのも疲れてしまうので
掲載の量が何ブランドまでが適量なのかは未知数だと思うけど、 写真が大きく掲載されているので
雰囲気などは伝わってきやすい。
各ブランドページをクリックすると、
ブランドの説明と、問合せができるようになっているので、そこから商談をお願いする連絡を入れる仕組み。
今後に期待。
オンライン展示会:granstra(グランストラ)オンライン展示会サービス
オンライン展示会をまとめるサイトが登場。
granstra(グランストラ)というサービスでバイヤーは無料。
ルームスやモンタージュのように、実際の展示会はなく、オンラインだけで展開するサービス。
早速筆者も登録してみた。
会社名や連絡先をバイヤー側は無料で登録するだけで、開催中のオンライン展示会がわかるようなサイトです。
まだまだ 普及に時間がかかりそうで 現状は開催されているオンライン展示会に、数社のブランドが登録してされていて、写真とテキストで紹介文が掲載されている。
バイヤーに見て欲しいブランドなんだなあという感じで閲覧でき、気になれば連絡を送れる仕組み。
登録ブランド数がもっと増えてくれたら、検索もしやすさとかも課題になってきそうだけど、
こういうシステムが当たり前になったら バイヤーはわざわざ地方から出張で観に来なくても
ブランドを見つけられますし、ブランドもただでさえ駆け出しでお金のない時期は助かると思う。
バイヤーが探しやすくなる分だけ
小売店の商品ラインナップが どこもかしこも同じになっていくかもしれない危険はあるけど、
そうなると、こういったオンライン展示会に依存しないでも探せるだけの腕を持ったバイヤーだけが生き残るようになると思う。
そういう意味では、小売の仕入れもこういうシステムをきっかけにまたまた変わっていくんだろうなと。